社会人になってから看護師を目指したいと考えた場合、貯金が少ないので学費が支払えるか不安という方もいるでしょう。学費の問題を心配している場合、奨学金制度を利用するのも1つの手です。しかし、奨学金制度が利用できると言われても、将来的に返済が必要なお金のため、利用するのに抵抗がある方もいます。

実は看護学校に通う場合、返済時の負担を減らすために病院奨学金制度を利用するという選択肢もあります。病院奨学金制度では、看護学校に通う学生を対象に、病院から一定の金額が支給されます。そして看護学校を卒業後に、お金を支給してくれた病院で一定期間働くことで、奨学金の返済が免除されます。利用する病院奨学金ごとに全額免除か一部免除かなどの違いはあるので、確認したうえで利用しましょう。

社会人が看護師を目指す場合、看護学校の受験の仕方を検討することも大事です。社会人の場合、看護学校を一般入試ではなく、社会人入試で受験するという選択肢もあります。一般入試の試験内容は、学力テストと面接が中心で小論文が実施されることもあります。一方で社会人入試は、小論文と面接のみというケースが多くなっています。社会人入試の制度というのは、勉強から離れている期間が長い方でも、学びたいという意志があれば学習できる環境を整えるために用意されています。学力では判断されないので、看護師になりたいという意欲が強いかという点が重点的に評価されます。学力テストの勉強をする必要はないものの、社会人入試は募集人数が少なく倍率が高いので注意が必要です。